毎月の例会に出席され、当日会費を払われた会員の方には「お土産こけし」をお渡ししています。


平成25年1月の例会おみやげこけし

長谷川 優志/佐藤 英裕
(はせがわ まさし/さとう えいひろ)
新年例会おみやげこけしは津軽系の若手ホープの長谷川優志工人と昨年の談話会へ出席頂いた遠刈田系佐藤英裕工人へお願しました。

新年例会の恒例により4寸です。
優志工人は祖父の長谷川辰雄工人、父の長谷川健三工人と続く津軽大鰐系の三代目のこけし工人です。平成16年より父の健三工人の下で木地修行を行い平成20年よりこけし製作を本格的に始めました。弘前市の津軽藩ねぷた村に健三工人と共に工房を構えてこけしおよび独楽の製作を行っています。

こけしは主に祖父の辰雄型、三上文蔵型、島津彦三郎型、佐々木金次郎型、村井福太郎型、村井操型および福原英次郎型等を製作します。

おみやげこけしは38種類ありました。写真は右から黄胴に旭菊模様の文蔵型、右2番目は黄胴に帯模様の辰雄型、右3番目は白胴に津軽塗り模様の文蔵型、右4番目は福原英次郎型です。全てのこけしが木地・描
彩共に丁寧に仕上げた見応えのあるこけしです。

英裕工人は佐藤円吉・文吉・文治・丑蔵・文男工人と続く遠刈田系の伝統こけしを継承する工人です。昭和41年より祖父の佐藤丑蔵工人および父の文男工人の下で木地修業を始め、昭和51年から丑蔵庵を継承して本格的にこけしの製作を始めました。

遠刈田新地にある丑蔵庵は観光バスが立寄る数少ないこけし工房として知られています。 

こけしは主に祖父の丑蔵型および父の文男型を製作しています。

おみやげこけしは写真左の2種類の丑蔵型です。右はおかっぱに張りのある力強い表情、上下に赤と緑のロクロ線・間に重ね菊、左は手絡に一筆目でユーモラスな表情、上下に赤と緑のロクロ線・間に重ね菊で丑蔵の特徴を捉えた伝統性を強く感じる見応えのあるこけしです。

今後もお二人の益々のご活躍を期待します。                         (田中厚志)