平成25年3月の例会おみやげこけし
渡邉 鉄男
(わたなべ てつお)
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鉄男工人は木工職人の技術と経験を基に見取り(独学)で昭和48年より木地修行をし、こけし製作を始める。
職人に「作れない」という言葉はないと常に言われて依頼された仕事を断った事は無い。こけし作りの道具も独特で鉋は木工旋盤のみ、ロク
ロで使用する刃物を固定する「うま」は水平の物を使用して小寸から大きなこけしまでの製作に対応している。
土湯温泉を訪問して最初にバスを降りると我々を迎えてくれる高さ10尺の日本一のこけしは平成16年に土湯こけし伝統工人組合が土湯温泉のシンボルにと制作した。このジャンボこけしの木地を担当したのが鉄男工人である。
極小独楽から七福神の入れ子、百万塔、雛人形、こけしと幅広い分野の木地製品を製作している。
こけしは遠縁にあたる西山徳二型と阿部一郎型を継承し製作する。
写真のおみやげこけしは右と右二番目は阿部一郎型直胴に細かいロクロ線と三角胴にロクロ線と花模様、三番目と左は西山徳二型の直胴にロクロ線と中間に大きく椿模様と太子型に椿模様で大変素晴しい出来です。
(田中厚志) |
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