平成25年11月の例会おみやげこけし
今泉 源治
(いまいずみ げんじ)
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源治工人は渡辺作蔵工人の曾孫にあたり、昭和35年より木地修行を始め、阿部広史工人・佐藤佐志馬工人の指導を受け、浅之助型・由吉型の復元を試み自分のものにしている。
恒彦工人亡き後、湊屋・山根屋系を継承する唯一の工人です。
今年(平成25年)の土湯温泉こけしまつりの折に雪が降る中で実演をされている源治工人とお会いして今回のおみやげこけしをお願いする。
現在、土湯温泉観光協会公式ホームページの「こけし制作風景」の映像にも出ていますので源治工人を見られた方も多い事と思います。
おみやげこけしは写真の地蔵型(太子型)で末広がり、カセが鱗状とのの字状の6種類です。右側はつぶし目・丸鼻・黒赤緑紫色のロクロ線、中央は黒赤色の返しロクロ線、左側は太い黄色のロクロ線と花が強調された何れもおっとりとした表情です。
どのこけしも底面が面取りされた丁寧なつくりで小寸ですが素晴らしい出来栄えのこけしです。
これからも良い材料・良い道具・良い技術を大切に土湯こけしの伝統「技あり」というこけしを作り続けて下さい。 (田中厚志)
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